愛とロマンな日常

愛とロマンな日常

私の私による私のためのブログ

風立ちぬ-松田聖子 歌詞考察

ここ数日で、俄かに秋めいてきましたね。なぜかモノ悲しい気分になる季節です。仕事さえなければ、そんな気分に浸るため、旅にでも出てしまいたくなります。

ま、実際には仕事をほっぽり出すわけにも行きませんので、この曲で気分に浸りましょう。

1981年10月にリリースされた松田聖子の7作目のシングル。グリコポッキーのCMとして起用されましたので、印象に残っている方も多いのではないでしょうか。

www.utamap.com

小説風立ちぬがモチーフだったことを忘れずに歌詞を聞きましょう

風立ちぬ~心の旅人

モチーフは1938年に発表された堀辰雄の 同名の中編小説。風立ちぬ、のぬは、過去・完了の助動詞、風が立った、の意。重い病に冒されたヒロインとの日々を通して、主人公が死と生の意味を問う作品です。実は重い内容のテーマなんですよね。

涙顔~フリージア

秋の歌なのですが、季節とは関係のないスミレ、ひまわり、フリージアが出てきます。モデルとなっている女性が愛した花々なのでしょうか。

高原の~サヨナラ

小説 風立ちぬでは、高原に位置するサナトリウムが主要な舞台のひとつとなります。松田聖子さんの健康的なイメージからは、連想しづらいのですが、この曲の主人公は、小説風立ちぬのヒロインなのでしょうか。風のインクという、実在しないもので手紙を認めるというくだりも、考えてみればミステリアスな表現です。

振り向けば~ゆけそうね

一人で生きてゆけそうなのは、「私 」ではなく、「あなた」なのかもしれません。どこかからか、振り向いて色付く草原に佇む「あなた」を見ているのだとしたら、どうもしっくり来るようです。

首に巻く~サヨナラ

サヨナラ、別れの歌であることに間違いはないようです。そして、小説風立ちぬがモチーフなのであれば、この別れは、ただの恋愛の別れではなさそうです。

風立ちぬ~あなたの胸に

「風は立った」のです。 でもあなたには生きていって欲しい。私はあなたの胸に帰りたいけど、もう二度と帰れなくなってしまった。

風立ちぬ~心の旅人

心の旅人。これが風立ちぬじゃなければ、恋に破れ、一人になった心をさすのでしょうが、それではなんのために風立ちぬなのかわかりません。では、風立ちぬ的な心の旅人とは、どういう状態を指すのでしょうか。

歌い手が松田聖子さんだから歌詞がここまで昇華されたのでしょう

性格は~フリージア

純文学のヒロイン=湿っぽいという先入観を払拭したいヒロインの思い。その思いを花々に託した表現かなと思います。

心配は~サヨナラ

ヒロインは心配されるような境遇に陥っているようですね。でも、永遠の別れも、新しい旅立ちの一つでしかないのだから、心配しないでほしいと言っているように聞こえます。

草の葉に~あなたの笑顔

草の葉に口づけるなんて経験、あなたにありますか。そこまで思いつめるほどの恋愛ってなかなかできないですよね。

想い出に~不思議な旅です

想い出が眩し過ぎて、目を伏せる。いったいどんな境遇の中で、ヒロインは「あなた」を思い出しているのでしょうか。今の旅が、なぜ、「不思議な」旅なのでしょうか。

小説風立ちぬとこの曲、この歌詞とのリンク

風立ちぬ~あなたの胸に

穿った言い方をすれば、主人公は「風立ちぬ」のヒロインですので、そのヒロイン自身が亡くなった後で前世を振り返って歌っているのかなとおもってしまいます。穿ち過ぎ、考えすぎでしょうか。

風立ちぬ~心の旅人 

でもそう考えれば、曲の題名も、そのほかの独特な表現もすべて納得ができるのです。そう考えると、ものすごく切ない歌ですね。そして、モチーフとなった小説風立ちぬを見事に表現出来ている歌詞だと思います。

そして、それをジメジメとさせない松田聖子さんの天性の陽性のオーラに改めて感心する次第です。

風立ちぬ

風立ちぬ

 

 

広告を非表示にする